8月の真夏日に。

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                           時々、様子が気になる・・・。



確か高校2年の夏だったか。
雀、ハト、etc。
ケガした動物とみると何でも拾ってくる姉が、
何年かぶりに拾ってきたのは、片目が潰れた子猫だった。

文字通り、骨と皮だけの状態で、
鉄板みたいな夏のアスファルトの上、図書館の前で、出会ったそうだ。

左目には膿がたまり、少し力を込めれば折れてしまいそうな手足と、
カラダに浮かんだアバラ骨が何とも痛々しくて、
普通なら、逆に手を伸ばすのをためらっただろう。

僕が最初に見たのは、オフクロが既に獣医に連れて行った後で、
夜に帰った親父は、
薄汚れた子猫が突然家のソファを占拠している状況を見ても、何も言わずに受け入れた。

膿のとれた左目が、俄かに表情を彩るようになり、
体に子猫らしい生気を帯び始めた頃、
姉とオフクロは、エプロンの裾と裾を結んで袋を作った。

この時期、家事をするオフクロのエプロンからは、
いつも袋の中から顔だけを覗かせたコイツがいた気がする。

昨夜の雨に洗われた
梅雨入り前の少し暑い日の空に、夏の足音を聞いた気がして

8月の真夏日に家にやってきた、アイツのことを少し、思い出した。

通勤路、野良猫が多いもんで。
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by arujiyanon | 2006-06-07 23:59 | 日々の感想
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