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放浪カモメはどこまでも。

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少しでも高い所に登りたがるのは、僕らに共通した変な習慣。

焚き火の周りでそのまま寝てしまうのも、
人の飲み物を勝手に飲み干して、笑いながら謝るのも、
自電車に乗るといつのまにか競争になってしまうのも、
当たり前になってから何年経っただろう。

今でもお互いの近況を気にしながら、
年に何回か顔をつき合わせて笑うことができるのは、
共に過ごした時間を、それぞれが大切に思っているから。

特別な出来事の多かった今年の暮れに
これまでの事、これからの事を考えていた。

寒風が吹きつける冬のテトラの上でひとしきり笑った後、
放浪カモメの様な仲間達は、みな同じような視線で海を見ていた。

今過ごしているこの時間も、
これまでの事になることを寂しいと思う反面、少し嬉しかったりもした。

きっと僕らは、何年経っても、同じように笑うことが出来る。

広がった互いの世界を持ち寄って、今日の様に笑いあうことが出来ると思ったから。
by arujiyanon | 2006-12-11 01:00 | 拝啓。
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